なぜ、私たちは「お客様の感謝の声」を一切載せないのか? - 機能で選ばれるBtoBサービスの、本当の価値基準

「このサービスに決めた理由は、お客様の声がたくさん載っていて、安心できたからです」
企業のウェブサイトを見ていると、このような利用者の声、いわゆる「お客様の声」が必ずと言っていいほど掲載されていますよね。
笑顔の写真と共に語られる成功体験は、サービスへの信頼性を高め、新しいお客様を呼び込むための強力なツールです。
では、私たちの事務代行サービスのサイトをご覧ください。
Webページのどこを探しても、こうした「お客様の声」は一切見当たりません。
にもかかわらず、私たちのサービスの平均契約継続年数は2.7年。
なぜ、広告塔である「お客様の声」なしで、多くの経営者が私たちのサービスを選び、そして使い続けてくださるのか?
これを見て、あなたはどう思われたでしょうか?
「お客様がいないのかな?」
「サービスに満足している人がいないのでは?」
そう不安に思われたかもしれません。ですが、もしそうだとしたら、私たちの会社はとっくに立ち行かなくなっているはずです。
実は、私たちが意図的にお客様の声を掲載しないこと。
これこそが、私たちのサービスが提供する価値の本質であり、BtoBパートナーとしての信頼性の証なのです。
今回は、多くの経営者が陥りがちな「感情」でパートナーを選んでしまう罠と、あなたの事業を本当に成長させるために必要な、サービスの価値を見抜くための「本当の物差し」 についてお話ししたいと思います。
目次
「ありがとう」の言葉が、ときに判断を曇らせる
誤解しないでいただきたいのですが、私たちはお客様からの感謝の気持ちをないがしろにしているわけではありません。
ですが、ビジネスの評価において、「感謝」という感情は非常に曖昧で、危ういものだと考えています。
私自身、かつてはフリーランスとして、お客様ひとりひとりと向き合い、「山田さん、ありがとう!」という言葉をいただくことに、大きな喜びとやりがいを感じていました。
ですが、事業を拡大し、スタッフを雇用する立場になって、その考えは180度変わることになります。
ある特定のクライアントと非常に相性が良く、素晴らしい成果を上げてくれるスタッフがいました。
クライアントからも絶大な信頼を得ており、まさに「理想の関係」に見えました。
しかし、そのスタッフが急に辞めてしまった途端、後任は「前の担当者ほど気が利かない」と評価され、あれほど良好だったクライアントとの関係まで揺らいでしまったのです。
この経験から、私は痛感しました。
個人のスキルや相性、そしてそこから生まれる「ありがとう」という感情に依存したサービスは、あまりにも脆い、と。
元システムエンジニアだからでしょうか。
私は、ビジネスの品質は「仕組み」によって担保されるべきだと考えています。
誰が担当しても、いつ依頼されても、決められたアウトプットが同じ品質で出てくること。その「再現性」 こそが、プロフェッショナルなサービスの絶対条件なのです。
「担当の〇〇さんが、とても良い人だから」という感情は、サービスの客観的な成果評価の邪魔になることすらあります。
私たちは、馴れ合いの関係ではなく、シビアなビジネスパートナーとしてお客様の事業に貢献したい。
だからこそ、感情というフィルターを、意図的に排除しているのです。
私たちが唯一信じる、絶対的な「評価指標」
では、お客様の満足度を測る「声」を参考にしないのであれば、何を基準にサービスの価値を判断しているのか?
答えは、とてもシンプルです。
それは、「今月も、滞りなく利用料金が支払われた」という、ただひとつの事実です。
人の感情は日によって、あるいは気分によっても揺らぎます。
しかし、「お金を支払う」という行為は、極めて冷静で、合理的な判断の結果です。
提供されたサービスに、支払う金額以上の価値がないと判断すれば、経営者は即座に契約を打ち切るでしょう。
だからこそ、お客様が毎月、きちんと利用料金を振り込んでくださること。
それこそが、私たちの提供する「機能」にご満足いただけている、何より雄弁な証拠なのです。
「嬉しい」「助かった」という言葉は、一瞬の感情にすぎません。
しかし、継続的な支払という事実は、揺ぎない「信用の証明」 なのです。
「実行」を約束するサービスに、「物語」は必要ない

私たちのサービスの独自性は、客観的ツールであるストレングス・ファインダーを用いた「科学的な担当者マッチング」と、お客様にご用意いただいた「業務マニュアルの忠実な実行」にあります。
これは、共感や感動といった「物語」ではありません。
あくまでも、精度と信頼性を追求した「システム」の話です。
少し、考えてみてほしいのです。
あなたが電力会社を選ぶとき、CEOの感動的な人生の物語や、社員の奮闘記を重視するでしょうか?
おそらく、しないはずです。
求めるのはただひとつ、「スイッチを入れたら、いつでも安定して電気が供給される」という絶対的な信頼性でしょう。
私たちが目指しているのも、それと同じです。
私たちは、あなたのビジネスにおける電力会社のような存在でありたい。
そう願っています。
さらに元システムエンジニアとしての視点を加えるなら、私たちのサービスは、あなたの会社に接続する外部APIのようなものだと言えます。
正しいリクエスト(マニュアル)を送れば、必ず仕様通りの正確なレスポンス(成果物)を返す。
そこに、感情の揺らぎが入り込む余地は一切ありません。
「このマニュアルを渡せば、寸分違わず、確実に業務が実行される」
その「曖昧さゼロ、実行精度100パーセント」の信頼性こそが、私たちが提供する価値のすべてです。
そこに、情緒的なストーリーが入り込む余地はありません。
あなたの事業に必要なのは、「気の合う秘書」ですか?
もし、あなたが業務の外注先に、仕事仲間のようなウェットな関係性や、気持ちを察してくれるような「思いやり」を求めているのであれば、私たちのサービスは正直に言って、向いていません。
しかし、もしあなたが求めているのが、
- 「何でもやります!」という曖昧な熱意ではなく、「ルール通りに実行します」という規律
- 「良い人」という評価ではなく、「正確な成果物」という結果
- 「気の合う秘書」ではなく、「あなたの事業システムを完璧に実行する、高精度な外部装置」
なのであれば、私たちは最高のパートナーになれるはずです。
私たちは、「感情」ではなく「機能」で選ばれたい。
なぜなら、ビジネスを前進させるのは、心地よい言葉ではなく、着実に積み上げられた「実行」の事実だけだからです。
雑務から解放され、あなたが本来やるべき「未来を創る仕事」に集中するための時間を、私たちの「仕組み」で買ってみませんか?
この記事でお話しした私たちの哲学が、実際のビジネスでどのように「機能」しているのか。感情の物語ではない、事実の実行報告である「導入事例」をぜひご覧ください。
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